vol.64 「自由には責任も伴う。」

【大月】
本当に先行きが見えなくなりましたね。この先、日本はどうなるんでしょうか…。

【岡崎】
優しい日本人もそろそろ怒らないとだめよね。特に勤続10年以上のサラリーマンは怒った方がいいよ。社会人なって一度でも失業保険使ったことあるのかね?

「今日は気分が乗らない」、「遊びに行きたい」、「昨日飲み過ぎたから」って、会社休んだことある? 少しさぼったぐらいだよねえ。ずっとまじめに働き、保険料を払い、税金を払ってきたよね?

そういう人たちを、真っ先に助けて欲しいよ。

弱者は助けてあげるべき。そんなことは子供でも分かっている。しかし、弱者のふりしてるやつが多すぎやしないかい? 社会福祉の充実は大切だけど、それは多くの健全な生活者が存在して初めて実現できることでしょ?

税金で経済対策やるなら、まじめな人、まじめに納税義務を果たしてきた人から助けるべきじゃないかな。

【大月】
ここ暫く、「派遣切り」、「弱者救済」というキーワードが一日中、目から耳から飛び込んで来ますね。わからなくもないのですが、正直なところ納得がいきません。都合良く働いて来た人たちが、都合良く言い訳しているように思えて…。

【岡崎】
この年末に『職を失う』というのは本当に悲しいこと。しかし正社員になるチャンスは何度もあった。実際、つい最近までどこの企業も人手不足で困っていた。求人雑誌は飛ぶように売れた。それなのに、生活の基盤である一番大切な職業を、"お仕事なんとか" という人を茶化したような名前の人材派遣会社に登録し、自分に都合よく働いてきた人たちがいたのも事実。全てとは言わないけどね。冷たいようだけど、不況になれば切られるのは当たり前。もともとそういう契約。だから最初から、一般的な新入社員より給与はいい。先輩社員にも偉そうにモノを言われることもない。それらを全て分かっていて選択したはず。

それが突然被害者になり、弱者救済を訴えてもなんとなく説得力に欠ける。ほとんどの勤労者がいろんな不満をもちながら、サラリーマンをしている。その不満や努力に我慢ができなかったから、人材派遣に登録した人も多いはず。それが自由ということではないのかね? その選択をした人たちを、今になって弱者扱いするのはどうだろうね。「自由には責任も伴う」と思うのだけれど…。どうせ税金使って救済するなら、学校を卒業してからずっと納税してきたサラリーマンを助けるべきでしょ? 政府も景気対策をするなら、過去に最低でも5年間とか10年間以上、欠かさず納税してきた人たちのためにするのが最優先。そうすることによって、納税義務を果たすことに対しての国民の意識向上につながるし、誇りに思うようになれば、政治に対しても無関心でいられなくなる。そうしたら、本当の弱者に対しての優しさが生まれてくるように思うけどね。

【大月】
一方で、頑張って働いて来たにも関わらず、「不況」を理由に理不尽な扱いを受け、「弱者のふりをした人たち」に弱者にされてしまった「本当の弱者」である人たちも沢山いますよね。そういう人たちを助ける目的であれば、「どうぞどうぞ、税金使ってください。」って思いますけど。

【岡崎】
そう。
世の中には、弱者のふりをする人たちが多すぎてうんざりするね。人を物のように扱う企業は納得いかない。日本古来の良き企業文化を忘れて、利己主義的発想の経営者が多いのは事実。去年まで史上最高利益だとのたまった企業が真っ先にリストラを発表したよね。内部留保はその辺の銀行より多いはず。企業本来の使命は社会貢献。まずは一人でも多くの社員を養うこと。経営戦略のためにまず人を路頭に迷わす。こんな経営者を立派だと評価する社会がおかしい。なんでもかんでもアングロサクソンの真似するなよって言いたい。株主訴訟が怖いなら、社長になるんじゃないの。堂々と、株主に対して「こんなときだから、企業にとっても、国家にとっても雇用が大切だ」と説明するべき。人間をコストと考えることが恐ろしいよね。

【大月】
「あそこが切るなら、うちも切ろうか。」って感じで、どんどん波及していってますね。先の企業の経営陣には「果たすべき社会的責任」というものが頭を過ぎりもしなかったのだろうか?と、甚だ疑問で…。

【岡崎】
本来人間が平和に生活できることが、社会の理想。だけど、自由経済社会の名の下でお金という人間が作った道具に振り回されすぎてる。それがまさに日本を代表する企業であることが、日本人として情けない。たしかに混沌とした社会は体力のある企業にとっては最大のビジネスチャンスであるけどね。

【大月】
考えてみれば、今回の不況は、机上の論理を振り回すエコノミストたちが仕掛けた「マネーゲーム」経済が原因。人間は自分たちが作ったものに振り回されてますね。

【岡崎】
自動車業界など、いま体力を温存しておけば確かにビッグチャンスだろうなあ。アメリカの自動車産業なんておそらく敵ではないし。将来、世界の自動車業界を席巻するのは間違いなく日本の企業だよ。今こそ無駄な経費を削減し、将来に投資に備えようとすることは企業人としては当たり前。だけど、もう一考できないだろうかと思う。聞こえはいいが、そのために多くの人たちの未来を潰す。せめて自国の労働者だけでも救済できないか?と。給与は下げても何か仕事を創出できないか。資金的にいっぱいいっぱいでやってきた企業には無理だろう。しかし、一兆円を超える利益を上げてきた企業には可能なことではないだろうか?と思う。ひとり300万の給与として、1万人を1年間雇用しても300億円。モータースポーツ『F1』のスポンサーより安い。工場で生産するのが無駄になるなら、他のことにチャレンジしてみるとか。

【大月】
例えば…!?。

【岡崎】
おいらが社長なら…。

「皆さんには仕事がありません。しかし、給料は下がるかもしれませんが、雇用は確保します。わが社にはまだ内部留保があります。しかし、いつまでもとは言えません。最低1年間は確保します。その間に皆で知恵を出し合い、何か仕事を創出しましょう」

ぐらいは言うけどね。

余った労働力でボランティア活動をするとか、工場がある町をきれいにするとか、農業を始めるとかさ。それこそ下手な広告より大きなブランド力をつけることになるという発想は出てこないのかなあ?

【大月】
なるほど。年間に何十億、何百億とかけて広告打ってブランディングするよりも、確実に効果が表れるでしょうね。週に一回、奉仕で近辺の清掃活動とかする企業もありますけど、あれだけの企業がやれば、効果は絶大でしょう。企業イメージがアップして、消費者も「あそこの車を買おう!」と。車の広告を打ってなくても、車は売れますよ。ブランド買いです。

【岡崎】
優秀な人たちの集団のはずなのだけどね…、それが…。たとえ景気がよくなっても、そこの企業の商品は絶対に買うまいと思ったのは私だけだろうかね?

もし、経常利益よりも人が大切だと考える経営者がいて、その思いを社員やユーザー、そして株主に訴えたとしたら。その企業は世界中に多くの人たちの共鳴を呼び、将来大きく発展したのではと思うし、広告効果も絶大だったはず。

日本人であることに誇りをもった、本物の経営者がいれば、世界に日本人の素晴らしい文化を伝えることができる最大のチャンス。なのに、つい最近まで超優良会社と言われた企業が、まっ先にリストラを発表する。市場で資金調達が不利だと見るや否や、メガバンクで自己資金は留保したまま、何千億という資金を調達する。結果、中小企業なんかに資金はさらに回らない。貸し渋りはさらに深刻になる。銀行もたとえ低利でも確実に儲かるところに貸す。自分たちだけがよかったらいいのよね。もっと国家レベルで考えることができないのかな。本当に悲しい現実。

【大月】
中小企業に対する、「貸し渋り」…ですね?
その企業だけのお話ではなく、社会全体に影響が出てしまっているわけです。

【岡崎】
平和な日本では、頭だけが大きくなった、人間力の小さい人たちが、あまりにも資産と権力を持ちすぎているよ。心のキャパシティーを完全に持ち物の方が超えている人たちが増殖中ですな。政治家も経済人もマスコミ人も…。身近なところにもたくさんいますな。

【岡崎】
今月もゴルフ情報なのに、ごめんなさいねえ。しかし毎日世の中のこと見てたら腹がたって…ゴルフどころじゃないのよ。まじめな人がいつも冷や飯を食わされる。こんな世の中変えなくちゃ、と思うんだけどねえ。おいらにゃ力もないしね。悔しいよ。麻生さんに頑張ってもらうしかないか。

【大月】
私はあまり期待していませんが…(笑)。「誰がやっても同じ…」って思っちゃダメなのでしょうけど…。

【大月】
ゴルフもマナーのいい人が隅のほうだしね。おかしいよな。宇宙は全ての原子が生き残っていくために作用しているんだって。人間の頭脳が宇宙の真理を越えられるはずもないのにね。驕った人たちには必ずしっぺ返しがくるのよね。

調子こいて、てんぱったらリーチばっかすると、やられるよ。関係ないか?(笑)

じゃぁ、また次回ということで。

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