vol.65 「今こそ、政治、行政、企業が一体となってあらゆる分野で新しいシステムを構築するべき。」

【大月】
朝晩と一層冷え込んで来ましたね。毎朝ベッドから出るのが億劫ですよ。とは言っても、子供の朝は早いですから、叩き起こされちゃいますけど(笑)。

【岡崎】
そりゃ大変だね(笑)。でもまあ、パパなんだから、仕方ない。

しかし、それにしても、寒い。
気温も上がらないけれども、世の中も寒い。相変わらず殺伐とした事件は起こるし、景気も滅茶苦茶。こんな時は、天気のいい日にのんびりゴルフでもやりたい。嫌なことを忘れたい。そんな気分だね(苦笑)。

【大月】
確かに、テレビ・新聞・ネット、どれを観ても暗い話題ばかりですね。特に、政治と経済。先行きが全く見えなくて不安が募るばかりですし、一体どうなるのだろうか? どうすれば良いのだろうか?と。

【岡崎】
本当に世の中は暗い話が多い。日本はいったいどこへ向かって行ってるのだろうか? 政治家がねえ。しかし我々国民が選んだのよ。そう考えるとあまり政治家を批判するのもどうかと。

【大月】
国民の約半数が投票に足を運んでいない…という現実はありますが、「選ばれた」人達であることには変わりないですからね。逆に残り約半数の国民が「選んでいない」。そう考えると、我々国民にも当然責任があると。

【岡崎】
日本は優秀な人が多すぎるのかもね。政治家も経済人にも。さらに本人自身が優秀だと思っているから始末が悪い。どこの会社にもいるんじゃない? 一流大学卒の自分が一番優秀自慢の人。勉強できたのよ。しかし物事の本質はわからない。机上の論理ばっかりかざし、実態を理解しない。テストでいい点取ることが全てだった人はおおむねそうなるのよ。

派遣で解雇されて仕事を失った人。解雇した経済人。国家の一大事に、権力闘争している政治家。皆同じに見えてしまう。共通しているのは、自己中心的であるということ。違いは、お父さんがお金持ちだったことと、有名大学を卒業したこと。それに、まじめな学生生活を送らなかったこと。

マスコミも少し、おかしい。古館さんって、どうよ? 毎日興奮して弱者救済を訴えるのはいいのだけれどね。しかし、ほんとに弱者なの? ほとんどの国民が努力と我慢をする中、ただそれができなかっただけの人も大勢いるんじゃない? 派遣会社の実態を知っているのだろうか? 面接をしたことがあるのだろうか? 勤務状況を調査したのだろうか? 給料を知っているのだろうか? 今回の派遣切りには、企業の人事担当の感情的な部分は無かったのだろうかね?

【大月】
これは極論ですけど、「仕事がない」なんてことはないと思うのですよ。ただ、選んでいるだけ。
「休みが欲しい」、「残業はしたくない」、「責任は負いたくない」などなど、条件やら言い訳やらをつける。この期に及んでも、まだ自分に甘い。「努力」とか「我慢」を知らない人が多い。こういうことが許されるのは、学生時代までだと思うのですけどね。「自由と我侭」の区別ができない人が、世の中には何と多いことでしょうか…。「切りたくても切れなかった人」を、この不況を良い機会と捕らえた企業もあると思いますよ。

自分を棚に上げるわけではありませんが、自分が真面目に働いて納めて来ている税金を、そういう人たちのために使われてしまうのは、政治家的に言えば、正直なところ「極めて遺憾」というところでしょうか。

【岡崎】
ただ、マスコミで取り上げてるように、真面目な人が不幸になったケースも多々あるけどね。しかし税金を使って救済するなら、もっと取材をしっかりするべきだね。

【大月】
えぇ、本質・実態を、もっともっとしっかりと捉えて報道して欲しいものです。
税金投入するにしても、納得のいく使い道なのであれば、国民も文句は言わないでしょうしね。

【岡崎】
瓦産業はほんとに銀行の貸し渋りでだめになったと思う? 自由競争の社会を我々は選択してきたのだから、競争で敗れて淘汰されるのはやむをえないでしょ。問題は、真面目に努力して納税義務、雇用義務も果たしているところにお金がまわらないことなんじゃないのかなあ。金融庁もバブルの崩壊後に金融機関の破綻を恐れ、いろんなシステムで銀行に足かせをしてきた。急にこんな時代になったから中小企業に融資しろ、と言っても無理な話だよ。金融庁のシステムにのっとれば、現況の社会での融資は非常に難しくなるのは当たり前。

マスコミに登場してくる経済評論家もいいことは言えないよね。景気はよくなりますなんて、発言してよくならなかったら仕事にあぶれる。悪くなると言っておいて、よくなることには文句は出ない。悪いと言っときゃ無難や。みんなで一斉に悲観論を唱える。それを毎日報道するわけだから、よけいに消費は冷える。問題ないところまでおかしくなってくる。

【大月】
やはり、マスコミには煽動されているような印象を強く受けますね。
「これからどんどん悪くなりますよ。」って言われたら、普通の人であれば無駄遣いをなくそうとか、これからのために蓄えておこうとかしますよね。消費は冷え込む一方ですよ。

一方、「これからどんどん良くなりますよ。」って言われたら、「じゃぁ、思い切って買っちゃおうかな。」くらいは思いますよ。欲しいものいっぱいありますから(笑)。

【岡崎】
日本って、個人資産が1500兆円もあると言われるでしょ。自国の通貨が世界的に買われて、ダメになった国は歴史的に無いはず。この世界不況を乗り切るのは内需の拡大が最優先事項だよ。

マスコミの使命は何なんなの? いたずらに恐怖感を煽りすぎではないの? そのおかげで職を無くす人も大勢いるよね。事実を伝えることがマスコミの使命でしょ。ならばもっと多面的に取材をするべき。円高をビジネスチャンスにしてる企業も多くあるし、個人の消費を増やすことが国家国民のためになるなら、それもマスコミの役割のはずでしょ。

実は、この世界的恐慌は人類にとってもチャンスなのよ。自由競争の名の下に自分たちが構築してきたシステムがこんなに脆く危険なものだったということに多くの人が気づいたわけ。日本はその中でも特にチャンス。個人資産はあり、円高でもあり、さらに突出した技術と文化がある。歴史的に見てもわが国にこんなチャンスは無かったはず。

「いまこそ、政治、行政、企業が一体となってあらゆる分野で新しいシステムを構築するべき」

とかテレビでもっとやれないかね。毎日おんなじ芸人使って、しょうもない番組垂れ流すよりよっぽどいい。放送局なんて国の許可事業でしょ? 実はどこかの国か誰かの陰謀で日本国民総阿呆化計画でもあるのか?(笑)と思ってしまう。テレビ局だって大変でしょ。スポンサー激減して。ちょうどいい機会だから営業の厳しさを報道や制作に教えてやったら? どっから給料出てんだって。

【大月】
私は、「e-Japan構想」ならぬ「a-Japan構想」(aは阿呆のa)に基づいた番組で、阿呆にされかけている一人なのかもしれませんね(笑)。でも、WBSとかも真面目に観てますよ。あっ、「a-Japan構想」で日本国民を皆阿呆にしてしまえば、こんな景気の中でも国民皆が無駄遣いして、消費が増えるかもしれませんよ(笑)。

【岡崎】
それはちょっと困るけど(笑)。うーん。ゴルフ情報なのに今月も愚痴っちゃったね。ごめんね。ゴルフの話題よね。石川遼君頑張れぐらいか。

しかし毎日腹たってしょうがないのよ。もう毎日がタクシー乗って岡山駅ってお願いしたら倉敷駅向かってる気分。まだ倉敷駅なら山陽本線で帰ることができるけど。もう片道燃料で南極いく気分に近いんだよね。

脱線ついでにもう少し言わせて。

【岡崎】
税金を使って経済対策するなら、まじめなサラリーマン助けようぜ。社会人になって、ずっと納税してきてる。失業保険も使っていないぜ。勤続年数評価してあげようぜ。

電気産業と自動車産業が国にとって大切なら、国が省エネ家電や、低燃費自動車を、各メーカーに大量に発注すれば、低価格になるはず。製造メーカーも雇用確保もできるでしょ?

たとえば、パナソニックやシャープに大型テレビを注文し、それを購入する人に無金利でお金を貸してあげる。基準は勤続年数10年以上の人を対象にする。メーカーも必ず売れるわけだから、低価格で販売できる。納税基準に満たない人は現金か普通にローンを組んでもらえばいい。それでも価格は安くなるはず。社会人になってずっと納税義務を果たしている人には、

「せめてお正月ぐらいは60インチのテレビでも見てゆっくりしましょう」

ぐらいは、太郎ちゃんに言ってほしいよ。出したら返ってこない補助金なんかよりずっとよくない? 大半の人がちゃんと返済する。結果、無駄な税金使わなくてもすむ。2兆円も内需拡大のために、ばらまくならもっと効果のあることに使って欲しい。

【大月】
何度失敗しても懲りませんよね…。私も日本がこの不況から抜け出すためには、内需拡大が絶対必要だと思ってます。そのためには、まずは製造業にテコ入れ。GDPに占める割合は第三次産業の方が大きいものの、何と言っても景気への波及効果が大きいですから。製造業の労働者が感じる景気指標が高くならなければ、日本経済は良くなりませんよ。

【岡崎】
自動車だって、納税義務を果たしている人を対象に、テンモード18キロ以上の車に代えるひとには、通常300万の車が200万ぐらいで、さらに無金利とすればかなり売れるはず。まあ300万の車が200万になるかどうかは分からないけど、国がメーカーに買い取り保障をつければ販売管理費用がかなり削減できるためコストは下がるでしょ。希望者が多ければ抽選にすればいい。地方自治体に業務処理費のコストがかかるなら、ユーザーから事務手数料を徴収すれば自治体の税収にもなる。電気店や自動車販売店には、納品納車手数料が入るようにすればいいことだよ。

まじめな国民のほとんどが税金を払うことに不満をもってるわけじゃない。上手く税金を使ってないことに不満を持っている。政治家や官僚はそこに気づくべき。安っぽい正義感や、俗っぽい道徳観には辟易しているんだから。

【大月】
全く以って、その通りです。上手く使ってくれないから、払いたくないんですよ。

【岡崎】
中小企業にセーフティーネットの名目で保証枠を広げることも、一案。しかしその付けはまた国民の税金でまかなわれる。現実には銀行のプロパー資金の回収に使われたり、倒産する企業の経営者の生活費にまわることも、少なくないでしょ。それが本当にいいことなんだろうか? 税金を使わず救済できることはないのかね?

たとえば昨年12月1日の金融庁のホームページに掲載されていた、企業の借り入れのリスケジュール。読んだ? いいことは書いてある。しかし、内容はと言えば過去とは正反対の指導要綱なものだから、肝心の銀行がぴんときていない。現実にはそんなことを銀行に相談すると、たちまち嫌な顔をされる。指導が徹底していない。経営者は銀行に脅かされるわけよ。

「そんなことをすると、格付けが10段階ぐらい下がり、御社にはもう協力できなくなりますよ」

なんて。

【大月】
それじゃ、何も変わりませんよね。

【岡崎】
そう。昨年少し景気が上向き、努力してきた会社ほど大きな設備投資をしたわけ。本当に政府が100年に一度の危機だと認識しているなら、金融庁はもっと指導を強化するべきでしょ。全ての企業にするのではなく、たとえば過去3年間、法人税・事業税・消費税等を健全に納税している企業を対象に、設備資金だけでも1年間から3年間をめどに、返済猶予とし、金利だけの支払いにする。そうすればその償還資金をとりあえずは運転資金にまわすことができる。"そのことによって企業の格付け、銀行取引に変化をもたらさない" ということをもっと金融庁が強く働きかけてくれれば、多くの中小企業は助かるはず。銀行だって新たな資金を注入するより、簡単だし、金利が入ってくれば一時的にせよ問題はない。銀行の営業担当はつらいよねえ。企業にいけば資金を出してあげたい。しかし簡単に本部はOKをくれない。会社とお客さんとの板ばさみは続くんだな。

【大月】
ベンチャービジネスに対しては、運転資金の貸付を行ったり、その返済猶予を設けたり、ビジネススペースを安価に賃貸したり。もちろんそのビジネスの将来性を十分に審査した上での話ではあるんでしょうけど、種々優遇措置やらを採ってますよね。しかし、今は既存産業に対して様々な対策を講じて行くべきだと思うんですけどね。

【岡崎】
そして今年の朝日新聞1月4日号。経済面にある都市銀行の頭取がインタビューに答えていたんだけど。

「我々は当然商業銀行だ」

当たり前のことでしょ。しかし経営不振に陥れば税金で助かる民間企業。

同じその日付の社会面にその都市銀行の管理職を辞めてNPOバンクの理事をやっているひとの記事があってね。朝日新聞のスタッフが故意に紙面構成をしたかどうかは分からないけど。

「公共性のある仕事だと金融界を選んだが、借り手のことよりも、いかに自行の利益を上げるかに必死になっていることに疑問を感じた」

とあるのよ。金融機関に携わる人には是非読んでもらいたいね。

【大月】
この国で企業である以上、利潤の追求というものは避けて通ることのできないテーマですよね。しかし、CSRという言葉で纏めてしまって良いものかどうかわかりませんけど、金融機関が果たすべき社会的責任というものを改めて考え直してもらいたいものですね。

【岡崎】
「弱者救済」

言葉はいい。大切なこと。皆わかっている。しかし仮に、お父さんに仕事がなくて困っている家庭の子供に、プレイステーションを配ったとしてその家庭が豊かになると思う? まずは健全に働いてきた人。ちゃんと義務を果たしてきた人から、恩恵を受ける。それが普通じゃないかな。弱者のふりをしている人ではなく、本当に困っている人を助けるためには、まず健全に生活している人を豊かにするべきではないかと思うよ。

まじめに学校へ行き、まじめに就職をして、まじめに働いて家族を養う。そういう人がまず一番に恩恵を受けるべきじゃないかな。

全国のまじめなサラリーマン、そろそろ怒ろうよ。

【大月】
真面目に生きてきた人が、幸せに暮らせる社会。それが当たり前のはずなのに、どうかしちゃってますよね。

【岡崎】
ホントその通り。じゃぁ、また次回ということで。

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