vol.67 「心が未来を変える。」

【岡崎】
暖かくなってきたね。
いよいよゴルフシーズン。しかし、花粉もすごい。花粉症の人は辛い季節だね。でも、ヘビースモーカーは大丈夫なんだって。あまり根拠のない説だけど(笑)。気をつけてね。

【大月】
幸い、私は花粉症ではないので。しかし、それは学説ですか?(笑)初めて耳にしましたが。

さて、相変わらず巷には明るい話題がありませんが、そんな中でも、ワールドベースボールクラシックは盛り上がってますね。

【岡崎】
侍ジャパンは優勝できるかね。この雑誌が発行されてる頃には、結果はもう分かってるだろうけど。

実力的には、もはや世界のトップレベルにあるはず。しかし、野球は技術が全てではない。実力的には負けるはずもない韓国に、ここ最近は負け越している。面白いスポーツだね。

もっともっと、いろんなスポーツが盛んになって、アジアの国や世界の国同士が、スポーツを通して交流を深めていくのはいいこと。ただ、国によってはマスコミのレベルが低すぎて、変にナショナリズムを煽りすぎることには、少し閉口するけど。サッカーの試合に負けたからといって、次の日の朝刊トップに『国辱』という見出しが載るのはどうかと。時間が解決していくんだろうけど。せめて日本人は、大人の対応をしましょう。

【大月】
いや?、確かに。日本でも、テレビの野球中継やスポーツニュース、スポーツ新聞などを見てると、それぞれに一応贔屓のチームがあって、解説が「寄り気味」になってはいますけどね。サッカーのワールドカップで敗退すると、「戦犯」なんて言葉が一面に踊りもしますけど。

しかし、それとは次元と言いますかレベルが全く異なって、国民の「煽動」の域に達していますよね。国民性もあるのでしょうけど…。日本人には到底理解できないですね。宗教にしてもそうですし。逆手に取れば、日本人もそれくらいの愛国心だとか宗教観だとか、あっても良いのかもしれませんね。「ボケ具合」を見ていると…。

【岡崎】
さて、個人的なことだけど、私、マージャンが大好きでして。

【大月】
えぇ、存じております(笑)。

【岡崎】
元来、賭け事はあまり好きではないのだけど…。だから、学生の頃はマージャンをしている友人を見ると、なんでそんなに時間の浪費をするんだと思っていたぐらい。ほぼ否定派だったのよ。それが、ちょうど20代後半ぐらいの時に、ふと興味を持って…、マージャンのルールブックを書店で購入して覚えたんだよね。最初はメンバー探しで大変だったけど、知人の中でマージャンする人を探しては没頭してた。以来、20年以上していることになるね。最近はめっきりメンバーが少なくなって…、やっぱり、メンバー探しが大変(笑)。

【大月】
私も随分昔に、覚えようと思ったことがありましたよ。自宅の父親の書棚に井出洋介名人の手解き本がありまして。父親は麻雀をやるわけでもないのに、何故こんな本があるのだろう?とは思いましたが。

友人の家で何度かチャレンジしてみたこともありますが、どうも役を覚えられず、積もれず、単騎待ちばかりでつまらなくなり、頓挫してしまったという過去があります。

【岡崎】
へぇ、それは初耳だねぇ。教えてあげるから、今度是非おいでよ。

しかし、マージャンはイメージが悪くてね。
「健康に悪い。ギャンブルだ。」
あまりよく言われません。特に女性には人気がありません。

【大月】
えぇ、確かに、私にもあまり良いイメージがありませんね…。女性雀士が増えたりで、今はそんなことないのかもしれませんが、雀荘と言えばタバコの煙がこもって真っ白で…、というイメージが…(笑)。

【岡崎】
(笑)。しかし、マージャン愛好家のために少し言わせてもらうと、悪いことばかりではないんだよ。ちゃんとルールと時間を決めてやれば、頭の体操になる。最近は、老人のボケ防止やリハビリにも応用されてるらしい。要するに、節度をわきまえれば、いいことも多いのよ。最近流行の3人打ちだとかのインフレマージャンはともかく、正当な4人打ちマージャンは奥が深くて、とても面白い。もともと、発祥は女性のゲームらしく、中国で女官が始めたものらしい。男たちが戦争に行っている間、お城で退屈しのぎで始めたものらしい。しかし、さすがに何百年も生き残ったゲーム。いろんなことを教えてくれるんだよね。世の中の様々な事象と共通するんだよ。

例えば、野球とマージャンってよく似ている。楽天の野村監督の言う、

「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」

なんて、まさにそのまま。野球は真芯で捉えた打球でも、野手の正面に飛べばアウト。ミスショットしても、野手がいないところへボールが飛べばヒット。不思議だよね。実力が伯仲していればいるほど、野球の勝敗を分ける『球運』とはいったいなんだろうと思うでしょ。

【大月】
イチローさんのバッティングを観ていると、そんな感じがしますね。例のバットコントロールでうまく球を真芯で捉えて、野手のいないところへ落とす。決して飛距離や格好いい弾道は必要なくて。「安打製造機」たる所以は、そういうことをイチローさんが理解しているからなのですかねぇ。

【岡崎】
マージャンでも、どんな打ち方をしても上がれる時があるんだよね。どんなに数の少ない牌でも積もることがある。一般的には、運がいいとか、目がいいなんていうけれど。その逆もあって、毎回当たり牌を持ってくる時もある。本当に不思議。運の波というのか。まあ、技術が違えば結果的には、野球もマージャンも強い人が勝つけれど…。

勝負には流れがあるんだよね。その流れをつかんだ人が勝つ。私はマージャンを覚えてからあることに気づいた。大げさにいうと未来は、心で変えられるのではないかと。

そこで、何回もマージャンを通して実験をしてみた。3年間通して戦跡を記録してみたのよ。勝敗のデータに心の安定度、体調などをインプットしておいた。するとどうだろう。自分なりに体調と心理的安定感のあったと思われる日には、ほとんど負けていないのよ。当然、メンバーによっては実力の違いが出てくるので、結果も変わってはくるけれど。それでも、そういう日は、特に逆転勝利の確立が高い。実力が変わらなければ考え方、心の持ち方で流れはつかめるんだよね。

【大月】
スポーツにおいては、特に言われることですけど、「心の持ち方」つまり「メンタル」は非常に重要ですよね。スポーツに限らず、全てにおいてそうだと思います。今を遡ること十数年。自身の大学入試のときのことを思い返してみると、本当にそう思います。

自身の実力のなさが最大の敗因だとは思っていますが、問題を広げる前に、もっと言えば、ホテルの部屋を出るときに、もう結果は決まっていたような気がします。逆に、追い込まれて、覚悟を決め気合が入っていたとき、自信があったときは、解答用紙の上を右手が流れに乗って、勝手に動いていくような錯覚さえ覚えましたね。

【岡崎】
そう気づいた考え方で他のスポーツ、特に野球などを見ると、なんとなく勝敗までわかるようになってきた。野球は組織スポーツなので、特に選手の考え方が大切。スーパースターを擁しても勝負には勝てない。選手一人ひとりが "自分がヒーローになる" ことより、"チームが勝つため" にはどういう役割が大切かを認識しているチームは強い。それを団結力というんだろうけど。韓国チームはまさにそれを感じる。野球経験者なら素人目にみても、侍ジャパンの方がはるかに実力的には上であることが分かる。しかし、試合になるとほとんど互角以上の戦い方をしてくる。マージャンでもそうなのよ。運が悪いと、あきらめる人や腐る人は絶対に勝てない。いい配牌がこなくても腐らず冷静に戦う姿勢を崩さなければ、必ず逆転のチャンスは来るんだよね。しかし、心が曇っているとそれに気づかない。それでチャンスを失うことになるんだよね。

【大月】
「あきらめる人や腐る人は絶対に勝てない。」
これは、確かにそうですね。私自身、これまで仕事を続けてきた中で、学んだことです。私自身、過去の職場で腐ったことがあるんです。具体的な話は避けますが(笑)、「どうやってもどうにもならない。どうすれば良いのか?もう、どうにもならないな。」と。自分で自分を、まるで「悲劇の主人公」のように扱っていた時期がありましたけど、あるとき、ふと気づいたわけです。これじゃダメだと。

気持ちを立て直して、そんな状況であっても行動を興し、何かやってさえいれば、良い波に乗れるんじゃないか?と。こうしているうちに、何かしらチャンスを逃しているのではないか?と。

そういう考え方だとか気持ちの持ち様で、随分と変わってくるものですよね。良い波に乗れたのかどうかわかりませんけど、実際のところ、そこで何もせずにいたよりは、良い結果がついて来たように思っています。

【岡崎】
「心が未来をつくる」だね。
覚えてる?ワールドベースボールクラシックの1次ラウンド。
韓国対日本。日本のコールド勝ち。

当日のニュースで
「誰がこの結果を予測したでしょう」
と再三キャスターが言ってた。しかし、私は試合前から多くの人に、一方的に日本が勝つことを予告してた。でも、誰も信じてはくれなかったけど(笑)。心が未来をつくるという考え方から見てみると面白い。

北京オリンピックで優勝した韓国。惨敗した日本。実力的には勝っている日本。特に北京でブレーキになった4番村田選手。今回も4番。日本を組みやすしと思った韓国投手陣。実力のある日本人選手たちが心の隙を埋めて臨み、技術だけを補ってきた韓国チームが心に隙をつくれば結果はこのようになる。

前回のWBCでも、韓国に負けた時から、日本が優勝することを多くの知人に話したけど、まともに聞いてはもらえなかった(笑)。

心が未来を変える。

以前、会社で草野球の監督をしていたんだよね。毎回一回戦敗退チームで、ほんとの趣味の集まり。ある時、チームの1人が言った。

「勝ちたい」

それから、勝つためにはどうするかをみんなで考えることにした。技術の高い人も低い人も目的を同じにする。一塁まで全力疾走。
バッターはゴロを打つ。走者は常に次の塁をねらう。守備は10点取ったら、9点までは取られてもいいのよ。基本を忠実にやる。ノーアウトランナー二塁で、バッターが大きな外野フライを打つチームに強いところはない。確実にセカンドゴロを打つという意識があるチームは強い。チャンスにホームランを打った人は気持ちがいい。ヒーローだから。しかし、ホームランの打てる才能と技術のある選手が、自分がヒーローになることよりチームの勝利を優先するように意識すると、そのチームは強い。そのことを徹底した。

するとどうでしょう。岡山の草野球大会ではほとんど優勝したよ。万年、一回戦敗退だったチームが。

【大月】
「心が未来をつくる」ですね。
一人ひとりの心がバラバラだと、打線は繋がらず、得点に結びつかず、結果も出ない。連敗する。
一方で、ゴールを同じくして心をひとつにできているチームは、各人が自身の役割を理解し、実践する。打線が繋がり、得点に結びつき、勝利という結果が出る。仮に負けたとしても、その気持ちを持ち続けていれば、明日は勝てる。明後日も勝てる。

【岡崎】
WBC 1次ラウンド1位決定戦、観た?
韓国チームの気迫は並々ならぬものがあった。日本チームの技術力の高さも随所で見せた素晴らしい試合だった。

8回の日本の攻撃。ワンアウトランナー1塁。得点差は1点。

なぜ、2番中島に送りバントの指示だったのだろうか。絶対負けられないという精神状態の韓国。負けても2次ラウンド進出が決まっている日本。そこに心の隙が生まれたのだろうか。勝敗は時の運。しかしその時、テレビを見ていた私は、日本の負けを確信した。あの送りバントで韓国チームは助かったと思ったはず。実力で勝っているチームが、精神的に負けた瞬間だったような気がする。

エンターテイメントとしてみれば、結果として1勝1敗で良かった。韓国国民の気持ちを考えれば、これでいい。ただ、侍ジャパンの目的が勝利であり、WBC優勝であるなら、大きなミステイクを犯したような気がする。勝敗の流れは、凡ミスや、エラーで変わる。しかし、勝つために考えてチャレンジしたことは、仮に失敗に終わっても流れは変わることがない。不思議なことだよね。まさに心が未来を変えることができる証明だよ。

原監督にしてみれば何とか同点、逆転につなげたかったのだろう。しかし、今後も戦わなければならないなら、さらに戦って勝利しなければならないと考えるならば、同点を狙うのではなく、一気に逆転を狙う作戦のほうがよかったのではないかと思う。たとえそれで負けたとしても次回の戦いでは相手に与えるプレッシャーが違うはず。

【大月】
ペナントレースであれば、バントでも良かったのかもしれないですね。心が折れても、それを立て直す時間がありますから。しかし、短期決戦のWBC。

もしかすると、そこで選手達の心は一度折れかかっていたのかもしれません。もし本当にそうだったとすれば、選手達はそこで良く踏ん張りましたね。北京での敗北は無駄ではなかった。侍ジャパンは技術だけでなく心も強くなったという証拠ですね。

【岡崎】
なんて、素人の私が能書きを言ってしまったけれども。まあ、これは独断と偏見ですのでご勘弁。今月もゴルフと関係ない話になってしまったね。ごめんなさい。

しかし、この稚拙なコラムに、先月も多くの方から叱咤激励のお言葉いただいていて、ありがたいことです。こんな世界大不況のなかで、ほんとに苦しい日々が続きます。皆さんも大変だと思いますが頑張りましょう。

ゴルフで気分転換。考えてみると一番手軽なレジャーですな。

【岡崎】
追伸
もし選挙があれば必ず行きましょうね。利権にまみれた政治家批判するより、国民が真剣にいい人選びましょ。現職の国会議員総入れ替えするぐらいじゃないと国はよくなりません。
チェンジ、です。チェンジ。
私のドライバーもチェンジ、チェンジ。でも曲がりますが(笑)。

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